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独学って、何から始めればいいの?
ITパスポートは、ITの知識がない状態からでも独学で十分に合格を狙える試験です。
ただ、専門用語や出題範囲の広さでつまずきやすく、勉強の順番を間違えると「難しすぎる」と感じてしまうかもしれません。
この記事では、ITパスポートの独学を何から始めるかを結論から整理し、受験前によくある疑問にQ&A形式でお答えします。
この記事でわかること
- ITパスポートを独学で始める順番と4つのステップ
- 最新の合格率と、簡単じゃないと感じる3つの理由
- 無料教材・参考書・講座の選び方
- 試験日・電卓・点数・不合格など受験前の疑問への答え
- 2027年度の新試験制度と、今受けるかどうかの考え方
ITパスポートは独学で受かる?結論と合格率

結論からお伝えすると、ITパスポートは独学でも合格を目指せます。
IPAが公表した2025年度のITパスポート試験の合格率は48.6%で、受験者271,352人のうち132,012人が合格しています。
| 年度 | 合格率 |
| 2021年度 | 52.7% |
| 2022年度 | 51.6% |
| 2023年度 | 50.3% |
| 2024年度 | 49.1% |
| 2025年度 | 48.6% |
出典:IPA「統計情報(令和7年度)」の年度別受験者数・合格者数より算出(小数第2位を四捨五入)。
近年の合格率は下がっていますが、受験者の知識や学習状況も異なるため、この数字だけで問題が年々難しくなったとは判断できません。
合格率の見方
- 約半数が合格していても、勉強なしで受かるとは限らない
- 合格率は受験者全体の結果であり、自分の合格確率ではない
- 自分の準備状況は、過去問の正答理由を説明できるかで確認する
試験の基本は、次のとおりです。
- 試験時間:120分
- 出題数:100問(四肢択一)
- 実施方式:CBT方式で随時実施
- 受験手数料:7,500円(税込)
- 合格基準:総合評価点600点以上、かつ3分野それぞれの分野別評価点300点以上(各1,000点満点)
参照:IPA「ITパスポート試験」、IPA「試験日程・受験手数料」、IPA「ITパスポート試験(CBT)の概要」
「難しいのに取る意味はあるの?」と迷う方は、ITパスポートはゴミ?意味ない資格なのか検証も参考にしてみてください。
独学で簡単じゃないと感じる3つの理由

専門用語や略語の意味がつかめない
IT未経験の方は、問題を解く前に用語の意味を調べる必要があり、1問に時間がかかりがちです。
略語の文字だけを暗記するよりも、「何のために使うのか」「身近な例は何か」を一緒に確認してみてください。
用語を覚えるときの例
- データベース:顧客や商品の情報を整理して保存・検索する仕組み
- 認証:パスワードなどで利用者が本人か確認すること
- バックアップ:故障や誤操作に備えてデータのコピーを残すこと
ITだけでなく経営・管理まで出題範囲が広い
ITパスポートでは、技術だけでなく企業活動や経営、プロジェクトの管理なども問われます。
得意な分野だけを繰り返すと、初めて見る分野に対応できず、勉強したのに解けないと感じることもあるでしょう。
- 最初にテキストの目次を見て、試験全体の範囲を把握する
- 苦手な分野にも短い時間で触れ、後回しにし続けない
- 理解できない項目は印を付け、問題演習のあとで戻る
答えを覚えるだけでは選択肢を判断しにくい
過去問の正解番号だけを覚えていると、聞き方や選択肢が変わったときに迷いやすくなります。
解説を読むときは、正解の理由に加えて、ほかの選択肢が違う理由も一つずつ確認しましょう。
ITパスポートの独学は何から?4ステップ

最初からテキストを完璧に覚えようとするよりも、全体をつかみ、問題を解きながら理解を補う順番がおすすめです。
入門教材を一通り見て全体像をつかむ
はじめは細かな用語の暗記にこだわらず、どんな分野があるかを確認するつもりで読み進めてください。
問題の解説を読んでも意味がつかめない場合は、図解の多い入門書や動画に戻ると、知識のつながりを整理しやすくなります。
参考書を買うか迷っている方は、必要な人・不要な人の特徴と教材の選び方を先に確認しておきましょう。
過去問を解き、間違えた理由を分類する
過去問を解いたあとは、間違いを「用語を知らなかった」「仕組みを理解していなかった」「読み違えた」に分けてメモします。
- 用語を知らなかった:意味と具体例を調べる
- 仕組みを理解していなかった:教材の該当箇所に戻る
- 読み違えた:設問で何を聞かれたか確認する
過去問道場を中心に勉強するなら、道場だけで補える部分と、別の教材で補いたい部分を整理したこちらの記事が役立ちます。
計算問題と苦手分野を小さく分けて復習する
計算問題が苦手な場合は、公式を眺めるだけでなく、例題の数字を実際に当てはめて解いてみましょう。
一度に全部を覚えようとせず、利益率や工数など、一つのテーマを解いてから次へ進めると負担を抑えられます。
公式を探す時間を減らしたい方は、ストラテジ・マネジメント・テクノロジの分野別にまとめた計算公式一覧を使ってみてください。
短い学習時間を予定に入れ、解き直す
必要な勉強時間には個人差があるため、決まった時間をこなせば合格できると考えるよりも、理解度を確かめながら予定を調整することが大切です。
1日の勉強例
- 移動中の10分:前日に間違えた用語を確認する
- 帰宅後の20分:問題を解き、解説を読む
- 翌日以降:間違えた問題をもう一度解く
これは学習を続けるための一例なので、試験までの日数や確保できる時間に合わせて組み替えてください。
本番前には、120分で100問に取り組む練習も入れ、迷った問題に時間を使いすぎていないか確認しましょう。
週に何時間とれるかから受験日を逆算したい方は、ITパスポートの勉強時間の目安と学習計画の計算表が使えます。
独学の教材はどう選ぶ?無料・参考書・講座

教材は数を増やすよりも、今つまずいている原因に合わせて選ぶほうが、学習を進めやすくなります。
まずは無料教材で始めたい人
用語の意味を自分で調べながら進められる方は、公式の公開問題や無料の解説動画から始める方法があります。
頻出の用語から押さえたいなら、スタディングの「ITパスポート試験 頻出キーワード集」を無料登録で受け取る方法もあります。
公開問題・シラバス・用語集の入手先や、Kindle Plusの無料体験の使い方は、こちらの記事にまとめました。
参考書は自分のつまずき方で1冊選ぶ
独学の中心になるのは、やはり1冊の参考書です。
図で仕組みを理解したい、問題集とセットで進めたいなど、つまずき方によって合う1冊は変わります。
おすすめの参考書5冊の特徴と選び方は、こちらで比較しています。
独学で止まってしまう人は講座も比較する
解説を読んでも理解できない、学習の順番を決められないという場合は、動画講義や質問対応のある講座が合う可能性があります。
申し込み前に確認したいこと
- 無料体験の説明が自分にとってわかりやすいか
- 質問対応の有無・回数・対応方法が希望に合うか
- 受講料と利用期限が予算・受験予定に合うか
講座によってサポート内容は異なるので、費用をかける前に、公式ページで最新の条件を確かめておきましょう。
Udemyの講座や通信講座の比較は、ITパスポート参考書おすすめ比較|テキストと講座の後半で紹介しています。
受験申込み・試験当日の疑問Q&A

ここからは、ITパスポートを受ける前によく迷うポイントを、一問一答で整理していきます。
試験日はいつでも受けられる?
ITパスポートはCBT方式で随時実施されているため、会場に空きがあれば都合のよい日を選べます。
ただし、2026年12月28日以降は試験の休止が予定されているので、年内に受けたい方は早めの予約がおすすめです。
申込みの手順や日程の決め方は、ITパスポート試験日はいつでも受けられる?日程の決め方で確認できます。
電卓は使える?
ITパスポートの試験会場には電卓を持ち込めません。
計算問題は筆算で解くことになるため、普段の練習から電卓を使わずに解いておくと安心です。
電卓なしで計算するコツは、ITパスポートで電卓は使える?持ち込みNGと計算の対策にまとめました。
計算問題やプログラミングは捨てていい?
丸ごと捨てるのはおすすめしません。
ITパスポートは分野別評価点にも合格ラインがあるため、捨てた問題が多いと、総合点が足りていても不合格になるおそれがあります。
- 計算問題の出題数と最低限の対策:計算問題は捨てる?何問出るかと最低限の対策
- プログラミングの最低限の対策:プログラミングは捨てる?最低限の対策
ダミー問題や見たことない問題が出たら?
100問のうち8問は採点されないダミー問題ですが、どれがダミーかは見分けられません。
知らない問題に時間を使いすぎず、わかる問題から確実に解くのが基本です。
- ダミー問題の正体と考え方:ダミー問題とは?採点されない8問の正体
- 初見の問題に出会ったときの対策:見たことない問題は何問?本番の対策3つ
申込み中にセッションエラーが出たら?
慌てて何度も申し込み直すと、二重決済になってしまうかもしれません。
まずは決済状況と予約が完了しているかを確認してから、次の対応を決めましょう。
確認の手順は、ITパスポートのセッションエラー、申込み・支払い中はどうする?で解説しています。
点数・合否の疑問Q&A

ITパスポートは総合評価点だけでなく、分野別評価点も合否に関わります。
595点や総合評価点の不足で不合格になる?
総合評価点は600点以上が必要なので、595点だと不合格になります。
あと少しだった方は、スコアレポートで分野ごとの点数を見て、伸ばしやすい分野から手を付けてみてください。
- 595点だった方へ:ITパスポート595点は不合格?公式ルールと試験対策
- 総合評価点だけ足りなかった方へ:総合評価点だけ足りない?原因3つと上げ方
700点以上でも落ちることはある?
総合評価点が700点を超えていても、分野別評価点が300点に届かない分野があれば不合格です。
得意分野だけで点数を稼いでいる方ほど注意したいポイントなので、700点以上でも不合格になる理由で採点の仕組みを確認しておきましょう。
一度落ちたら、どこからやり直す?
不合格だった場合も、すべてを最初からやり直す必要があるとは限りません。
まずはスコアレポートと問題演習の記録を見て、理解が足りなかった分野や勉強方法を振り返ってみてください。
再受験に向けた振り返り方と学習計画の立て直しは、こちらの記事で詳しくまとめています。
「落ちたのはやばいのかな」と不安な方は、ITパスポート落ちるのはやばい?も読んでみてください。
2027年度の新制度、今のうちに受けるべき?

IPAは、2027年度からITパスポートを含む情報処理技術者試験を新しい試験制度へ移行する予定と発表しています。
現行試験と新制度のスケジュール(予定)
- 現行の試験:2026年12月28日以降は試験の休止を予定(会場によっては、それより前に休止となる場合もあり)
- 新制度の開始:2027年度春頃の予定
- 再開の時期:決まり次第、IPAのウェブページで案内される予定
参照:IPA「CBT方式による試験の実施について」、IPA「新試験制度について」
新制度では、出題分野が「ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系」から「ビジネス・テクノロジ・セキュリティ・倫理」に再整理される予定です。
今の教材で勉強を進めている方は、休止前に受けられるよう、受験日から逆算して予定を立てておくと安心でしょう。
シラバスの変更点と、受験時期に合わせた教材の選び方は、こちらで整理しています。
合格後はどう活かす?基本情報・転職

せっかく取るなら、合格したあとの使い道も決めておくと勉強の目的がはっきりします。
基本情報技術者試験とどっちを先に取る?
IT未経験からなら、ITパスポートで基礎を固めてから基本情報技術者試験へ進むルートが一般的です。
難易度や勉強時間、試験範囲の違いは、一覧表で比べられるこちらの記事が便利です。
重複する範囲を詳しく知りたい方は、ITパスポートと基本情報の重複範囲は?もあわせてどうぞ。
未経験からIT業界への転職に活かすには?
IT業界への就職・転職を目指して勉強している方は、資格取得後にどんな仕事へつなげたいかも考えておくと、学ぶ目的がはっきりします。
仕事探しも進めたい方には、未経験者向けの学習・就職支援、学生向けの窓口、自分で求人を探す転職サイトを希望別に整理した記事が役立ちます。
ITパスポート独学は何から?勉強法と疑問に全回答【Q&A】まとめ

ITパスポートは、勉強の順番さえ整えれば独学でも合格を目指せる試験です。
ITパスポートの独学で押さえたいポイント
- 入門教材で全体像をつかんでから、過去問で理解を補う
- 専門用語は意味と具体例をセットで覚える
- 計算問題やプログラミングも丸ごと捨てず、分野別評価点を意識する
- 無料教材・参考書・講座を、苦手な部分に合わせて選ぶ
- 現行試験は2026年12月28日以降に休止予定なので、受験日は早めに決める
気になる疑問が出てきたら、このページに戻って、関連する記事から確認してみてください。








