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ITパスポートの計算問題では、いくつかの公式を覚えておく必要があります。
安心してください。ITパスポートで覚える公式はそこまで多くありません。
よく出るものだけ押さえればOKです。
この記事では、ITパスポートでよく出る計算公式を分野別に一覧でまとめました。
この記事でわかること
- ITパスポート計算問題の公式一覧
- 分野ごとに出題される計算問題
- 試験でよく出る計算公式
- 試験前に確認しておきたい重要公式
2027年度の試験制度変更(予定)
ITパスポートは2027年度に新試験制度へ移行する予定で、出題分野の再編などが検討されているため、この記事は現行制度の内容としてお読みください。
参照:IPAプレス発表
| 分野 | 計算内容 | 公式 |
| ストラテジ系 | 利益 | 売上 − 費用 |
| 利益率 | 利益 ÷ 売上 ×100 | |
| ROI | 利益 ÷ 投資額 ×100 | |
| 損益分岐点 | 固定費 ÷ (1 − 変動費率) | |
| マネジメント系 | 工数 | 人数 × 作業時間 |
| サービスの稼働率 | 稼働時間 ÷ 総時間 | |
| テクノロジ系 | 確率 | 成功数 ÷ 試行数 |
| 両方起こる確率 | Aの確率 × Bの確率 | |
| MTBF | 稼働時間 ÷ 故障回数 | |
| MTTR | 修理時間 ÷ 故障回数 | |
| システムの稼働率 | MTBF ÷ (MTBF + MTTR) | |
| 直列の稼働率 | A × B | |
| 並列の稼働率 | 1 − (1 − A) × (1 − B) |
公式を一覧で見て安心した人も多いはず。ただ、実際の例題で使い方まで確認しておくと、本番でも迷わず得点できます。
公式の使い方を図解つきでじっくり確認しておきたい方は、こちらの参考書もあわせてチェックしてみてください。
ストラテジ系の計算問題で使う公式

ITパスポートでは、ストラテジ系でも計算問題が出題されます。
とくに次のようなテーマは、過去問でもよく登場しています。
ストラテジ系で出題される主な計算問題
- 利益
- 利益率
- ROI(投資利益率)
- 損益分岐点
それぞれどんな計算問題が出るのか見ていきましょう。
利益は、売上と費用から求める基本的な計算です。
ITパスポートでは、売上・費用・利益の関係を問う問題が出題されます。
利益の公式
利益 = 売上 − 費用
売上と費用の数字が与えられて、利益がいくらになるかを計算する問題がよく出題されます。
例えば、売上500万円・費用350万円の場合、利益は 500万円 − 350万円 = 150万円 です。
利益率
利益率は、売上に対してどれくらい利益が出ているかを示す割合です。
企業の経営分析などで使われる指標で、ITパスポートでも頻出の計算問題になっています。
利益率の公式
利益率 = 利益 ÷ 売上 ×100
売上と利益の数字が与えられて、利益率を求める問題として出題されることがあります。
例えば、売上500万円・利益150万円の場合、利益率は 150万円 ÷ 500万円 ×100 = 30% です。
ROI(投資利益率)
ROIは、投資に対してどれだけ利益が出たかを表す指標です。
システム投資や設備投資の評価などで使われます。
ROI(投資利益率)の公式
ROI = 利益 ÷ 投資額 ×100
投資額と利益の数値が与えられて、ROIを求める計算問題として出題されます。
例えば、投資額200万円・利益50万円の場合、ROIは 50万円 ÷ 200万円 ×100 = 25% です。
損益分岐点
損益分岐点とは、売上と費用がちょうど同じになるポイントです。
つまり、利益も損失も出ない売上高を示します。
損益分岐点の公式
損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ (1 − 変動費率)
ITパスポートでは
- 固定費
- 変動費率
などが与えられて、損益分岐点売上高を求める問題が出題されます。
例えば、固定費300万円・変動費率40%の場合、損益分岐点売上高は 300万円 ÷ (1 − 0.4) = 500万円 です。
マネジメント系の計算問題で使う公式

ITパスポートでは、マネジメント系でも計算問題が出題されます。
とくによく出るのは、次の2つです。
マネジメント系で出題される主な計算問題
- 工数
- サービスの稼働率
ストラテジ系より公式の数は少なめなので、パターンを覚えておけば対応しやすい分野です。
工数
工数は、作業にどれくらいの人手と時間が必要かを表す考え方です。
ITパスポートでは、人数・日数・時間などの条件が与えられ、必要な工数を求める問題がよく出ます。
工数の公式
工数 = 人数 × 作業時間
たとえば、
- 3人で5日作業する
- 2人で10時間作業する
といった条件から、合計でどれくらいの作業量になるかを計算させる形が中心です。
逆に、
- この作業を終わらせるには何人必要か
- 何日かかるか
といった形で問われることもあります。
つまり工数の問題は、人数・時間・作業量の関係を整理できるかがポイントになります。
サービスの稼働率
稼働率は、システムやサービスがどれくらい動いていたかを示す割合です。
運用管理の問題で出やすく、総時間のうち、実際に動いていた時間がどれくらいかを求める形が中心になります。
稼働率の公式
稼働率 = 稼働時間 ÷ 総時間
たとえば、
- 1日の総時間は24時間
- そのうち20時間動いていた
この場合、稼働率は 20 ÷ 24 ≒ 0.83(約83%) です。
試験の選択肢は「0.83」のような小数で出ることもあれば、「83%」のような%で出ることもあります。
0.83と83%は同じ意味なので、選択肢の表し方に合わせて読み替えましょう(%にするときは×100)。
マネジメント系の計算問題で意識したいこと
マネジメント系は、公式の数だけ見るとそれほど多くありません。
そのぶん、問題文を落ち着いて読むことが大切です。
ストラテジ系に比べると、覚える量は少なめです。
まずはこの2つの公式をしっかり押さえて、マネジメント系を得点源にしていきましょう。
テクノロジ系の計算問題で使う公式

ITパスポートでは、テクノロジ系でも計算問題が出題されます。
この分野では、システムの信頼性やデータの扱いに関する計算が中心です。
テクノロジ系で出題される主な計算問題
- 確率
- MTBF
- MTTR
- 進数(2進数・10進数・16進数)
ストラテジ系やマネジメント系と比べると、少しIT寄りの内容になります。
ただ、計算自体はそれほど複雑ではありません。
公式と考え方を押さえておけば十分対応できます。
確率や進数など、基本パターンが多いので慣れれば解きやすい分野ですよ。
確率
確率の問題は、ITパスポートでもよく出題されます。
成功した回数と試行回数が与えられ、成功する確率を求める形が基本です。
確率の公式
確率 = 成功数 ÷ 試行数
例えば、
- 10回試行して
- 3回成功した
この場合、確率は 3 ÷ 10 = 0.3(30%) になります。
確率の問題では、
- 成功回数
- 全体の試行回数
この2つを整理できるかがポイントです。
試験では、2つの出来事を組み合わせた問題も出ます。
両方起こる確率 = Aの確率 × Bの確率(互いに影響しない場合)
例えば、10%の確率で起きる故障Aと、20%の確率で起きる故障Bが両方起きる確率は 0.1 × 0.2 = 0.02(2%) です。
少なくとも1回起こる確率は、1 − (どちらも起こらない確率)で求めます。上の例では 1 − (0.9 × 0.8) = 0.28(28%) です。
MTBF
MTBFは、システムの平均故障間隔を表す指標です。
つまり、どれくらいの時間で故障が起きているかを示します。
MTBFの公式
MTBF = 稼働時間 ÷ 故障回数
例えば、
- 稼働時間:1000時間
- 故障回数:5回
この場合、
1000 ÷ 5 = 200時間
となり、平均して200時間ごとに故障していることになります。
MTTR
MTTRは、平均修復時間を表す指標です。
システムが故障してから、復旧するまでにどれくらい時間がかかるかを示します。
MTTRの公式
MTTR = 修理時間 ÷ 故障回数
例えば、
- 修理時間の合計:50時間
- 故障回数:5回
この場合、
50 ÷ 5 = 10時間
平均して、1回の故障につき10時間で復旧している計算になります。
システムの稼働率
システムの稼働率は、故障しにくさ(MTBF)と復旧の早さ(MTTR)の両方で決まります。
システムの稼働率 = MTBF ÷ (MTBF + MTTR)
例えば、MTBFが200時間、MTTRが10時間の場合、稼働率は 200 ÷ (200 + 10) ≒ 0.95(約95%) です。
複数のシステムを組み合わせた問題もあります。
直列の稼働率 = A × B(両方が動いている必要がある場合)
並列の稼働率 = 1 − (1 − A) × (1 − B)(どちらかが動いていればよい場合)
例えば、稼働率0.9のシステムAと0.8のシステムBを直列にすると 0.9 × 0.8 = 0.72(72%)、並列にすると 1 − (0.1 × 0.2) = 0.98(98%) です。
進数(2進数・10進数・16進数)
テクノロジ系では、数の表現方法に関する問題も出題されます。
ITパスポートでよく出る進数
- 2進数
- 10進数
- 16進数
コンピュータは、0と1の2進数でデータを扱っています。
そのため、
- 10進数 → 2進数
- 2進数 → 10進数
といった変換問題が出題されることがあります。
例えば、10進数の「5」を2進数にすると「101」です(4 + 1 = 5)。
計算問題というより、ルールを理解しているかがポイントになります。
テクノロジ系の計算問題のポイント
テクノロジ系の計算問題は、ITの仕組みに関する内容が中心です。
ただし、公式を覚えておけば難しい計算が出ることはほとんどありません。
テクノロジ系の計算問題のポイント
- 確率は「成功数 ÷ 試行数」
- MTBFは「稼働時間 ÷ 故障回数」
- MTTRは「修理時間 ÷ 故障回数」
- 進数は変換ルールを理解する
まずは基本公式を押さえ、問題のパターンに慣れておきましょう。
テクノロジ系では、計算と並んでプログラミングの問題も苦手にしやすい分野です。対策はITパスポートのプログラミングは捨てる?最低限の対策にまとめました。
ITパスポートの計算問題は何問出る?割合は?

ITパスポートの計算問題は、公式を覚えておくことも大切ですが、実際に何問くらい出るのかも気になるところですよね。
ITパスポートでは計算問題の数はそこまで多くありません。
ただし、出題割合を知っておくと勉強の優先順位が見えてきます。
計算問題の出題数や割合については、以下の記事で詳しく解説しています。
計算問題をどこまで対策するべきか迷っている方は、あわせて確認してみてください▼
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ITパスポート計算問題は捨てる?何問出るかと最低限の対策
計算公式を問題で使ってみよう|無料教材と本・動画講座

公式を覚えたら、過去問や練習問題で使ってみましょう。
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公式を覚えたあとの勉強の進め方や、電卓・点数などの疑問は、こちらの記事でまとめて確認できます。
ITパスポート計算問題の公式一覧【これだけ覚える】まとめ

ITパスポートの計算問題で使う公式は、そこまで多くありません。
まずは頻出のものを押さえておきましょう。
主な公式は、利益・利益率・ROI・損益分岐点、工数・稼働率、確率・MTBF・MTTR、稼働率(直列・並列)です。表をもう一度見直して、例題で使ってみてください。
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