行政書士

行政書士試験|六法はいらないは嘘?毎日使った合格者が解説

当ページのリンクには広告が含まれています。

受験に六法って必要なの?

勉強を始めようとすると、このように迷う人は多いと思います。

テキストや過去問だけでも勉強はできますが、実際に合格した私の感覚では、六法はいらないとは思いません。

私は受験勉強中、六法を見なかった日はほとんどありませんでした。

この記事では、行政書士試験に六法が必要だと感じた理由を、合格者の実体験をもとに解説します。

この記事でわかること

  • 行政書士試験に六法はいらないと言われる理由
  • 合格者が六法を必要だと感じた理由
  • 行政書士試験におすすめの六法の選び方
  • 私が使用した六法
あわせて読みたい
行政書士予備校|タイプ別のおすすめ一覧表

行政書士に六法はいらないは嘘?合格者の結論

行政書士試験に六法はいらない、とは言い切れません。

六法は要る-合格者の結論

  • 六法なしでも勉強はできる
  • ただし、条文を確認する習慣は必要
  • 特に民法・行政法・記述式対策では六法が役立つ

行政書士試験は、テキストと過去問だけでも学習を進めることはできますが、実際に勉強してみると、条文の言い回しや要件を正確に確認したい場面が何度も出てきます。

私自身も、受験勉強中に六法を見なかった日はほとんどありません。

図書館や近所の学習室へ行く時も、必ず六法を持ち歩いていました。

  • 最初の頃は条文を探すだけでも時間がかかる
  • 言い回しが独特で、内容が入ってこない
  • そもそも分厚過ぎて読む気にもならない

こんな状態でしたが、学習過程で条文をその都度確認していくうちに、少しずつ法律のつながりが見えるようになっていきました。

そして、調べるための道具だった六法が、だんだん自分の中で「読み物」に近い存在になっていきます。

上記は憲法57条の部分ですが、

  • 出席議員の2/3
  • 出席議員の1/5

ここが重要なため赤ペンで囲っています。

最初は「こんな分厚い六法、本当に使うの?」と思っていました。
でも、気づけば付箋とマーカーだらけになり、試験が終わる頃には手垢でかなり汚れていましたよ。

もちろん、六法を持っているだけで合格できるわけではありません。

それでも、テキストや過去問で学んだ知識を条文に戻して確認する作業は、行政書士試験ではかなり重要だと感じます。

「行政書士試験に六法はいらない」と考えて最初から使わないのは、少しもったいないです。

行政書士試験で六法が必要だと感じた理由3つ

私も最初は、六法を開いても「どこを見ればいいの?」という状態でした。

それでも、過去問で出てきた条文をその都度確認していくうちに、少しずつ条文の読み方に慣れていきます。

ここからは、私が実際に勉強していて「六法は必要だ」と感じた理由を3つ紹介します。

条文の言い回しに慣れるため

六法を使うと、行政書士試験で問われる条文特有の言い回しに慣れていきます。

条文の言い回しに慣れるメリット

  • 問題文の意味を読み取りやすくなる
  • 似た言葉の違いに気づきやすくなる
  • 条文知識を問う問題で迷いにくくなる

法律の条文は、普段読む文章とはかなり違います。

一文が長く、言い回しも独特な言い回しが苦手...

最初は、読むだけで疲れる人も多いはずです。

でも、行政書士試験の問題は、その読みにくい条文をもとに作られます。

テキストではわかりやすく説明されていても、本試験では条文に近い表現で問われることもありますよね。

だからこそ、普段から六法で条文に触れておくことが大切です。

何度も見ているうちに、問題文を読んだとき「あ、この言い回しは六法で見たな」と気づきやすくなります。

テキストだけでは条文の位置関係が見えにくいため

六法を見ると、テキストだけでは分かりにくい条文同士のつながりが見えてきます。

六法で見える条文のつながり

  • 前後の条文との関係がわかる
  • 同じ法律の中での位置づけを確認できる
  • 似ている制度との違いを整理しやすくなる

テキストは、受験生が理解しやすいように内容が整理されています。

そのため、最初に法律を学ぶにはとても便利です。

ただ、きれいに整理されているぶん、条文が法律全体のどこにあるのかまでは見えにくいことがあります。

テキストでは分かったつもりでも、六法で前後の条文を見ると「あれ?ここにつながっていたんだ」と気づくことがありました。

たとえば、民法177条の「不動産に関する物権の変動」は、受験勉強中に何度読んだか分からない条文のひとつです。

最初は、条文だけを読んでも正直ピンときませんでした。

でも、過去問で登記や第三者の問題にあたるたびに民法177条へ戻ることで、「この条文が聞かれているんだな」と少しずつ分かるようになっていきます。

テキストだけだと、知識が一問一答のようにバラバラに残りがちですが、周辺の条文を読んで条文の位置を確認すると、知識が少しずつつながっていきます。

記述式対策にもつながるため

六法で条文を確認する習慣は、記述式対策にもつながります。

記述式で六法が役立つ理由

  • 要件と効果を意識しやすくなる
  • 法律用語を正確に使いやすい
  • 何を書けばいいか整理しやすくなる

行政書士試験の記述式は、なんとなく知識があるだけでは書きにくいです。

特に民法では、「誰が」「誰に対して」「何を請求できるのか」を、法律用語を使って整理する必要があります。

ここで役立つのが、普段から条文を確認しておく習慣です。

民法177条は典型例ですね。
私が受講していた通信講座の講師も、「第三者対抗要件」と講義の中で何度も言っていました。

条文には、どのような場合に、どのような効果が発生するのかが書かれています。

つまり、記述式で答案に入れるべき要素が、条文の中に詰まっているということです。

行政書士試験で六法を使わないと不利になる人

ここまで読んでも、まだ六法に抵抗がある人もいると思います。

あの分厚い本を見るだけで、ちょっと気が重くなる。

ただ、次のような人は、六法を避けたまま勉強すると不利になりやすいです。

条文問題が苦手な人

条文問題が苦手な人は、六法で条文そのものに触れる機会を増やした方がいいです。

条文問題が苦手な人の特徴

  • 問題文の言い回しで迷いやすい
  • 選択肢のどこが違うのか分かりにくい
  • テキストでは理解したつもりになりやすい

条文問題は、知識がないから解けないというより、細かい言葉の違いで迷うことが多いです。

テキストではわかりやすく説明されていても、本試験では条文に近い表現で問われることがあります。

だからこそ、普段から六法で条文の言い回しに慣れておくことが大切です。

条文問題って、知っているはずなのに選択肢になると急に迷うんですよね。

まずは、過去問で出てきた条文だけでも六法で確認してみてください。

すべての条文を読む必要はありません。

よく出る条文に何度も触れておくだけでも、「この言い回しは見たことがある」と気づきやすくなります。

民法や行政法を丸暗記で乗り切ろうとしている人

民法や行政法を丸暗記で乗り切ろうとしている人も、六法を使った方がいいです。

条文問題が苦手な人の特徴

  • 少し聞かれ方が変わると対応しにくい
  • 要件と効果のつながりが見えにくい
  • 似た制度を混同しやすい

行政書士試験では、覚えることももちろん必要です。

ただ、民法や行政法は、ただ暗記するだけでは苦しくなる場面があります。

特に民法は、「どの要件がそろうと、どの効果が発生するのか」を意識することが大切です。

丸暗記だけで押し切ろうとすると、少し聞かれ方が変わっただけで一気に崩れやすいと思います。

六法を見ると、テキストで覚えた内容がどの条文に書かれているのか確認できます。

このひと手間で、知識がただの暗記ではなく、条文と結びついた理解に変わっていきます。

民法や行政法で伸び悩んでいる人ほど、六法に戻る勉強は取り入れたいところです。

記述式で何を書けばいいか迷いやすい人

記述式で何を書けばいいか迷いやすい人も、六法を使うメリットがあります。

記述式で迷いやすい人の特徴

  • 何を書けばいいか分からない
  • 法律用語がすぐに出てこない
  • 答案がぼんやりした文章になりやすい

六法を何度も読んでいると、問題で問われたときに必要なキーワードが頭に残りやすくなります。

たとえば、先ほどの民法177条でいえば「第三者対抗要件」です。

ただ「登記が必要」とぼんやり覚えるのではなく、

  • 誰が第三者なのか
  • 何を対抗するために登記が必要なのか
  • 第三者に対抗できない、という結論をどう書くのか

このあたりを意識しながら読めるようになります。

民法177条は、ただ条文を眺めるだけだと分かりにくいですが、
「対抗要件」「第三者」という言葉を何度も見るうちに、記述で使うキーワードとして残っていきました。

もちろん、六法を読んだだけで記述式が得意になるわけではありません。

それでも、条文に戻って考える癖があると、答案に入れるべき言葉を拾いやすくなります。

記述式で「何を書けばいいか分からない」と感じる人ほど、六法で条文のキーワードを確認する作業は大切です。

私が実際にやっていた六法の使い方

私も最初から六法を綺麗に使えていたわけではありませんでした。

問題を解いたあとに条文へ戻ることを繰り返しているうちに、少しずつ自分だけの六法になっていきました。

過去問で出た条文にすぐ印をつける

過去問や答練で出た条文は、その条文がすぐに思い出せなかったら必ず読み返していました。

問題を解いていて、「あれ、この条文どこだったかな」と迷ったものは、六法で確認し該当する条文に印をつける。

それだけでも、次に同じ条文を見たときに「あ、ここ前も迷ったところだ」と思い出しやすくなります。

民法177条なんて、何度読んだか分かりません。対抗要件や第三者の意味を、問題のたびに確認していました。


付箋とマーカーで何度も見る条文を分かりやすくする

何度も見る条文は、付箋やマーカーで分かりやすく区別していました。

ただマーカーを引くだけではなく、近くに簡単なメモを残すこともありました。

たとえば、「この条文を見たら〇条も確認する」といった感じです。

▼民法485条に書いたメモで、併せて民法558条も確認しておくという内容です。

似ている制度や比較したい条文は、セットで見るようにしていました。

勉強が進むとこれが案外役に立つんです。よく見る条文だけ、すぐ開ける状態になっていました。

最初は面倒でも、何度も見る条文が分かってくると、復習のスピードが上がります。

六法を辞書ではなく読み物として使う

最初は、六法を完全に「調べるための辞書」だと思っていました。

でも、何度も使っているうちに、だんだん読み物のように読めるようになってきます。

最初は「読む気にならない」と思っていた六法が、最後の方は普通に読めるようになっていました。慣れって大きいです。

条文を読むことに抵抗がなくなると、問題文の見え方も変わります。

「このキーワードは条文にあったな」と思える場面が増えるので、六法は最後までかなり頼りになる教材でした。

行政書士試験におすすめの六法の選び方

行政書士試験で六法を使うなら、何でもいいわけではありません。

試験直前まで常に使うものなので、使いやすいものを選ぶことが大切です。

行政書士試験用の六法を選ぶ

行政書士試験では、行政書士試験用の六法を選ぶのがおすすめです。

一般的な六法全書は試験に関係ない法律も多く載っているため、そのぶん分厚くなり、持ち歩きや復習には不向きになりがちです。

余計な部分は省き、試験範囲に対応した六法を選びましょう。

行政書士試験用六法で確認したい法令

  • 憲法
  • 民法
  • 行政法
  • 商法、会社法
  • 個人情報保護法
  • 諸法令(住民基本台帳法、戸籍法、行政書士法など)

私は三省堂の六法を使っていました。
行政書士試験に必要な条文を確認しやすく、受験勉強ではかなり頼りにしていました。

憲法・民法・行政法・商法、会社法は、多くの六法に収録されているのですが、個人情報保護法や住民基本台帳法、戸籍法、行政書士法などの関連法令は、六法によって掲載状況が異なります。

行政書士試験用に選ぶなら、主要科目だけでなく、周辺法令まで確認できるものを選ぶと安心です。

古い六法は使わない

行政書士試験に使う六法は、できるだけ受験年度に対応したものを選びましょう。

法律は改正されることがあるため、古い六法を使うと、変更前の条文で覚えてしまう可能性があります。

古い六法を避けたい理由

  • 法改正に対応していないことがある
  • 古い条文で覚えてしまうリスクがある
  • 本試験の出題基準とズレる可能性がある

せっかく勉強しても、古い条文をもとに覚えてしまうと意味がないもんね。

もしも受験2回目だとして、六法を毎年買い替えるのは少しもったいなく感じますが、古い条文で覚える方が怖いです。

特に独学や通信講座で勉強する人は、法改正の情報を自分で確認する必要があります。

安心して勉強を進めるためにも、受験する年度に対応した六法を選んでおく方が無難です。

使い続けやすいサイズ・文字のものを選ぶ

六法は、最後まで使い続けやすいものを選ぶことも大切です。

内容が良くても、文字が小さすぎたり重すぎたりすると、だんだん開くのが面倒になります。

使いやすい六法を選ぶポイント

  • 文字が読みやすい
  • 持ち運びしやすい
  • 書き込みや付箋を貼りやすい

六法は、買って終わりではありません。

毎日のように開いて、線を引いたり、メモを残したりしながら使っていくものです。

実際に使うことを考えると、見た目の情報量だけで選ばない方がいいです。

行政書士試験におすすめの六法3選

行政書士試験用に使える六法はいくつかあります。

ここでは、私が実際に使ったものを含め、受験勉強に使いやすいと感じた六法を紹介します。

三省堂 デイリー六法|私はこれを使用して合格しました

参照:三省堂

私はテキストはすべて通信講座(私はクレアールの通信で合格しました)のものを使用しました。

>> 私の予備校選びから合格までの体験記全公開!

通信講座の中で「判例六法を使うとよい」と言われていたので、王道のものを選びたいと思い、三省堂を選びました。

あわせて読みたい
行政書士は独学と通信どっち?私が通信を選んだ理由
あわせて読みたい
行政書士予備校|タイプ別のおすすめ一覧表

有斐閣 ポケット六法

参照:有斐閣

有斐閣のポケット六法も、法律学習では定番の一冊です。

行政書士試験に限らず、幅広い法律学習で使われています。

LEC 行政書士 合格六法

参照:LEC

行政書士試験に特化したものを選びたいなら、LECの合格六法も候補になります。

試験対策用として作られているので、受験生には使いやすい一冊です。

ただ、「三省堂 デイリー六法」や「有斐閣 ポケット六法」が2,000円台なのに対し、LECは試験範囲の条文を揃えようと思うと7,700円と高めになっています。

参照:LEC

また、LECは六法だけでなく模試も人気があり、独学の人が「模試だけ」申し込む使い方もあります。

通信講座までは考えていない人でも、本試験前に実力を確認したい場合は、LECの模試をチェックしておくと安心です。

>> LEC行政書士模試の特徴を見てみる

あわせて読みたい
LEC行政書士模試を解説|費用・採点・日程

まとめ:行政書士試験に六法はいらないとは言い切れない

行政書士試験に六法はいらないという意見もありますが、私の経験では六法は必要だと感じます。

実際、試験直前までほぼ毎日のように六法を開き、過去問や答練で出てきた条文を確認していました。

もし、通信講座やテキストの中に必要な条文がすべて載っているなら、無理に別で用意しなくてもいいかもしれません。

ただ、そうでない場合は、行政書士試験に対応した判例付き六法を1冊持っておくと安心でしょう。

>> 私が実際に使った三省堂デイリー六法を見てみる

  • この記事を書いた人

もも

アラフォー2児の母| 出産後30代で行政書士試験突破| 今は資格をいかした在宅ワーカー|

-行政書士