公務員あがりは、無試験で行政書士になれるって聞いたことはありますか?
そう、合格率10%前後の国家資格をパスしなくてもなれちゃうんです。
そんな羨ましい制度を『特認制度』といいます。
ただ、誰でも簡単に行政書士資格がえられるわけではありません。
そりゃそうですよね。
他人様の大切な手続きを代理するわけですから。
今回は公務員あがりで行政書士を目指す人の、具体的なステップをみていきたいと思います。
公務員あがりで行政書士になれる人
特任制度は、一定の条件を満たした公務員が行政書士の資格を取得できる制度です。
その一定条件はこちら。
ポイント
17年以上、行政事務を行った国家公務員や地方公務員
(中卒の場合は、20年以上)
行政書士の主な業務の「許認可申請書類の提出や手続きの代行」は、官公庁に対しておこないます。
それを受け取った公務員は、提出した書類の確認や審査(行政事務)を担当します。
そのため、17年間(中卒なら20年)行政事務を担当した公務員は、書類の中身をよく知っているっていうことなんですね。
例えばですが、
大学卒業後に公務員になって、その17年後は49歳です。
中卒でそこから20年後なら45歳。
かなりの経験年数が必要です。
公務員を経験したからといって、誰でもなれるわけではないことは知っておきましょう。
公務員あがりで行政書士へ!転身までの2ステップ
上記では、学校卒業後に17年間(中卒の場合20年)行政事務を担当していたら、行政書士になれる特任制度をご紹介しました。
これで、『毎日通勤するのも体力的にきつくなってきたし、よし開業しよう!』と先走るのはやめてください。
というのも、行政書士として開業するには、更なるステップがあるからです。
公務員あがりが行政書士へ!転身ステップ①:試験に合格する
一般の受験生なら、まずここが最難関。
年に一度の合格率10%前後の国家試験に合格しなければなりません。
毎年11月が試験日で、合格は翌年1月なのでドキドキの年越しになります。
公務員あがりの場合、こちらはパスなので次のステップを見てみましょう。
受験を経験した方は、このドキドキの年越しをパスできるのも相当羨ましいですよね。
公務員あがりが行政書士へ!転身ステップ②:行政書士会の審査・登録
試験に合格しただけでは、行政書士としての仕事はできません。
まず、行政書士会に登録しなければ活動ができないからです。

引用:大阪府行政書士会
- 行政書士会に登録・審査が必要
- 登録費用は30万〜50万円ほど
- 事務所を事前準備する
費用もそれなりにかかるし、事務所は現地調査があるんです。
気になる登録費用の内訳(大阪府行政書士会の場合)
- 登録審査手数料:25,000円
- 入会預かり金:250,000円
- 登録免許税:30,000円
を準備しておかなければなりません。
事務所として利用するスペースも、独立性が確保されているのかなど現地調査があります。
この登録・審査が完了してようやく、正式に行政書士として活動ができるんです。
公務員あがり行政書士へ|人気の理由3つ
最近、公務員あがりで行政書士になる人が増えています。
その人気の背景には、次のような理由があるようです。
公務員あがり行政書士へ|人気の理由①:退職後も働ける
60代まで公務員として働いて、定年退職をする方は多いですよね。
・年金だけでは生活が不安
・体はまだまだ元気なので、もっと働いていたい
・これまでの経験を活かして社会貢献したい
退職後、このような理由から行政書士を選ぶ人が多くいらっしゃいます。
行政書士なら、年齢に関係なく働くことができるのは大きいです。
公務員かあがり行政書士へ|人気の理由②:独立して自由な働き方ができる
公務員は組織のルールに従って働く必要があります。
一方、行政書士は個人事業主のケースが多く、自由がききやすいです。
公務員以外でも、通勤や人間関係でストレスはありますよね。
- 仕事の時間や休みを自分で決められる
- 得意な分野の仕事ができる
- 苦手な人間関係に悩まなくていい
締め切りや人間関係のストレスから、メンタルを患ってしまう方もいらっしゃいます。
そういった方には、少なくとも苦手な人間関係からは解放されて、スレスが大幅に減らせるでしょう。
まとめ|公務員あがりで行政書士として成功しよう!
公務員として働いた経験は、行政書士の仕事にとっても役に立ちます。
公務員あがりなら試験をパスできてしまい、これまでの経験も活かせていきなり活躍できる職業が行政書士!
特任制度が利用できる方は、挑戦するのもいいですね。
とはいえ、私はまだ30代。
40代後半まで待てないという方は、頑張って受験するのもありです。
自分に合った予備校を頼ると、早くて1年で合格できるかもしれません!
予備校の口コミなどもまとめているので、よければご覧下さい。