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行政書士試験は法学レベルでも落ちる理由5つ

行政書士法学部レベル

「法学部を卒業しているなら、行政書士試験は楽勝でしょ?」と思っていませんか?

実は、法学部を出ていても落ちる人がたくさんいます。

それは、法律を学んだ経験があっても、行政書士試験には特有の難しさがあるからです。

例えば、法学部では憲法や民法を学びますが、行政書士試験で問われるのは、それだけではありません。

試験では行政法が大きな比重を占め、法学部であまり学ばない実務的な知識も求められます。

また、試験の形式や時間制限も厳しくて、「知識がある=合格できる」とは限りません。

この記事では、法学部卒でも行政書士試験に落ちる4つの理由を詳しく解説するので、

  • なぜ難しいのか
  • どこでつまずくのか

を知り、これから行政書士を目指す人は参考にしてください。

行政書士試験は法学部レベルでも落ちる理由5つ

「私は法学部で成績もいいから余裕でしょ!」とあなどっていてはいけません。

行政書士の試験問題の範囲や専門性、時間とのたたかいに苦戦してしまう法学部レベルの受験生は多いです。

早速一つずつ詳しくみていきましょう。

行政書士試験は法学部レベルでも落ちる理由① :行政法の比重が大きい

法学部では、憲法や民法、刑法などを学びます。

でも、行政書士試験の中心は「行政法」。

  • 行政法:約50問(全体の半分以上)
  • 民法:約20問
  • 憲法・商法・会社法など:約10問

試験の出題割合はこんなふうになっています。

行政法は、法学部でも選択しないと深く学ばない科目ですよね。

そのため、法学部卒でも行政法に慣れていないと苦戦するんです。

行政書士試験は法学部レベルでも落ちる理由② :条文の暗記が必要

行政法は民法のように「判例の理解」が重要ではなく、条文を正しく覚えているかが問われます。

例えば、行政手続法や行政事件訴訟法では、以下のような問題が出ます。

  • 「行政庁は申請を受けたら、何日以内に処理しなければならないか?」
  • 「行政不服審査法の審査請求の期限は?」

こういった細かい規定を覚えないと解けない問題が多いです。

しかも、

  • 知った日から何日以内なのか
  • 知った日の翌日から何日なのか

細かすぎるので、完璧な丸暗記が必要な科目になっています。

こういったことから、法学部で判例を中心に学んできた人は、「行政法は覚えることが多すぎる!」と感じてしまう人もいるようです。

行政書士試験は法学部レベルでも落ちる理由③:試験の解き方を知らない

法学部では、判例を読んで考えたり、論述式のテストで答えたりします。

しかし、行政書士試験はマークシート+一部記述式です。

問題には、「ひっかけ」や「似た選択肢」が多く、単純に知識があるだけではとてもじゃないけど対応できません。

試験の特性に慣れていないと、迷ってしまうことがよくあります。

行政書士試験は法学部レベルでも落ちる理由④:時間配分に慣れていない

行政書士試験は、3時間で60問を解かなければなりません。

1問にかけられる時間はたった約3分なんです。

そのため、考えすぎると時間切れになります。

行政書士試験は科目ごとの足切りがあるので、時間内に全問をといて記述問題までたどり着かなければなりません。

法学部で「じっくり考える」習慣がついていると、スピード感についていけないことがあります。

行政書士試験は法学部レベルでも落ちる理由⑤:一般知識問題で足切りされる

行政書士試験では、法律の問題だけではなく、「一般知識」という科目もあります。

聞いただけで、「うゎっ、無理」と頭痛をひきおこす科目ではないでしょうか?

私もここは相当不安でした。

一般知識の出題内容は以下の3つです。

  • 政治・経済・社会(ニュースや時事問題が出題される)
  • 情報通信・個人情報保((ITや個人情報の法律に関する問題)
  • 文章理解(読解力を問う問題)

この一般知識は合計14問あり、6問以下だと足切りになります。

法律の問題がどれだけできても、一般知識、政治や経済のニュースをチェックしていないといけません。

6問以下なら不合格と、かなり厳しい現実です。

演習問題をやっても、一般知識は出題範囲があってないようで...

たまたまその演習問題は点数クリアできても、本当に自分が一般知識で合格レベルに達しているのか分からなかったです。

行政書士試験を法学部レベルが突破するための対策

行政書士試験は法学部レベルの優等生でも、特有の問題には慣れていないと厳しいことがわかりました。

でも、諦めることはないと思います。

法律初心者でも半年~1年じっくり勉強すれば、合格圏内を狙える資格です。

私のおすすめする以下の対策で、効率よく勉強してみてください。

  • 行政法は「条文ベース」で勉強する
  • 過去問を繰り返し解き、出題パターンを知る
  • 重要な条文は暗記カードを作って反復学習する
  • 過去問や模試を解いて、試験形式に慣れる
  • 時間を計って解き、「3分ルール」を意識する
  • 知識を思い出すのではなく、選択肢から消去法で解く練習をする
  • ニュースをチェックし、時事問題に強くなる
  • 過去問を解いて、どんな一般知識が出るのか把握する
  • ITや個人情報の法律も、基本的な部分を押さえておく

法学部レベルの知識があれば、法律用語などは頭に入っています。

しっかり試験対策を打てば、スムーズに勉強が進むのではないでしょうか。

行政書士試験に法学部レベルでも落ちる理由と対策まとめ

法学部レベルの知識があっても、行政書士試験特有の難しさに慣れないと落ちることがわかりました。

でも、対策をバッチリうてば、法学部レベルの方なら一発合格も十分狙えます。

これから勉強する人は、「法学部で学んだから大丈夫」と油断せず、

  • 行政法
  • 試験の解き方
  • 一般知識の

を意識しながら勉強をすすめてみてください。

  • この記事を書いた人

もも

アラフォー2児の母| 出産後30代で行政書士試験突破| 今は資格をいかした在宅ワーカー|

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