行政書士試験は、誰でも受かるというのは嘘なのでしょうか。
法律にかかわる仕事をするための資格で、これに合格すれば独立して仕事をすることもできます。
そのため、人気のある資格のひとつです。
そんな人気の資格に誰でも合格できるって、ちょっと信じられないですよね。
この記事では、行政書士が誰でも受かる資格は嘘なのか、どういう人が受かるのかをお届けしていきます。
行政書士誰でも受かるは嘘の理由3つ
法律初心者で行政書士試験に合格した私からすると、誰でも受かるは嘘です。
- 合格率:10%前後
- 年に1回しか試験がなく、落ちるとまた1年待つことになる
- 法律の知識が必要
- 試験範囲が広い
ため、誰でも簡単に合格はできません。
ただ、
- 受験資格がない(年齢・学歴不問です)
- 合格基準が明確
になっています。
裏を返せば、コツコツ勉強をしたら合格のチャンスは十分あると思います。
行政書士誰でも受かるは嘘の理由①:低い合格率
行政書士試験は毎年10%の合格率です。
つまり、落ちる人の方が圧倒的に多いんです。
落ちる人が勉強していないわけではありません。
憲法、法律、判例などをしっかり覚えて基準をクリアしていないと、簡単に合格できないのが合格率から分かりますね。
行政書士誰でも受かるは嘘の理由②:広範囲の試験内容
行政書士試験は300点満点で、6割の180点以上で合格です。
ただ、すべての科目で一定の点数を取らないと、不合格になるので注意が必要なんです。
そう、足切りというものがあります。
- 法令科目(行政法・民法・憲法・商法・基礎法学の5科目):計244点のうち122点以上の得点で合格基準をクリア
- 基礎知識科目(一般知識、行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令、情報通信・個人情報保護、文章理解):計56点のうち24点以上の得点で合格基準をクリア
これを見て、ぎょっとした方が多いかもしれません。
そうなんです。
出題範囲がかなり広い...
これには私もかなり不安を感じていました。
法令科目はとにかく条文や判例を覚えて、何度も問題を解けばクリアできます。
でも、一般知識や文章理解はどうにもならない...
どこから手を付けたらいいのか分かりません。
世界中のニュースや時事問題を把握するなんて無理だから。
文章理解だって、こんなの学生の時以来やっていないし、その時だって得意じゃなかったし。
こういった出題範囲の広さからも、ただ暗記するだけでも合格は難しくて、誰でも受かるは嘘だと分かりますよね。
行政書士誰でも受かるは嘘の理由③:勉強時間の確保と年に一度しかないチャンス
合格するために必要な勉強時間は人によってちがいますが、一般的には600時間~1,000時間くらいといわれているんです。
大体半年~1年間かけて、本試験に照準を合わせていくと思います。
でも、
- なかなか勉強時間がつくれない
- 少し日にちをあけると、勉強したことを忘れてしまっている
- 一度落ちると、来年まで待たないといけない
- 一年待っている間にも勉強し続けないといけない
こういった時間的な問題で長期戦になってしまう方も多いです。
行政書士誰でも受かるは嘘まとめ
行政書士試験は、誰でも簡単に受かる試験ではないと分かりましたね。
でも、正しく勉強をしたら十分合格はできます。
半分は暗記なので、何度も繰り返して知識を積み上げていくしかありません。
法律は毎年改正されていきますよね。
その古い法律知識がかえって合格の邪魔になることもあります。
そのため、できるなら短期間で集中する勉強法がおすすめかなと思っています。